2006年06月18日
【ボールをコントロールする基本】
【ボールをコントロールする基本】
ボールをコントロールする基本についてお話しましょう。
実はボールをコントロールする基本は空間認知力です。
この空間認知力はテニスが上達する為の基盤と言っても良いほど
大切なものなんです。
空間認知力とは対象が空間のどこにあるのかを正確に認知する力の事です。
言葉では難しいので少し具体的にご紹介しましょう。
では、PCから一旦、眼を離し、周りを見渡してみてください。
あなたの周りには何が見えますか?
部屋の壁には時計がありますか?
それともポスターが張ってありますか?
なんでも構いません。
その中から何か自分の対象として一つ決めてみましょう。
その対象を5秒間程しっかり見てください。
では次に眼を閉じてその対象を指差してみましょう。
「ここにあった!」と思うところを眼で見ないで指差すわけですね。
では眼を開けて確認してみてください。
どうですか?
指先は正確に合っていますか?
対象を変えて何回か試してみましょう。
出来ればいろいろな方向で距離も変えてみるのがいいですよ。
さて、あなたは正確に対象を指差す事ができましたか?
それとも曖昧でしたか?
実はこの力を空間認知力と言います。
テニスのコントロールにはこの力がとても大切なわけです。
空間認知力が優れているプレーヤーは
コートの広さや角度、ネットの高さ、自分の身体との位置関係
など、テニスボールを上手くコントロールする為に
とても大切な情報を正確に把握する事ができるのです。
そして、その情報を元にイメージ化していきます。
つまり、深く記憶していくわけです。
そして、身体はそのイメージを元に
ボールをコントロールする為の運動を行う訳ですね。
その結果が実際に身体が実行するボールとのタイミングのとり方であったり、
ラケット面の使い方であったり、又はフォーム全体になるのです。
またその結果ボールを上手くコントロールできるか?
それともそうでないか?
という結果がでるわけです。
つまり、ボールをコントロールする為に必要な条件を突き詰めていくと
空間認知力が一番重要という事になるのです。
お解かりいただけるでしょうか?
この力が不安定で曖昧だとその後の感覚全てが曖昧になってしまうのですね。
つまり、タイミングがずれるのも
ラケット面が狂うのも
フォームが崩れるのも
実は全てこの空間認知力から始まるわけです。
この力を伸ばさなければ根本的な力が伸びない訳です。
その為にいくら努力してもなかなか上達しないという悲しい結果がでてしまうのです。
これは九九が分からないのに方程式を解く努力をしているようなものですからね。
分からない事はいくら考えてもやはりわからないのです。
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